中華系が国慶節で動きが止まっている中、韓国ミル向けのシッパーの動きが出てきた。買値の全体的な底上げは基より、上値も頭一つ飛び出してきている。上値自体は限られた先のみではあるもののインパクトはある。LMEが18,000ドル台で低迷している中、価格が徐々に上がってきている現状は、アロイリンクを取り入れている国内ミルにとっては中々難しい状況ではある。大手国内ミルはスクラップの使用比率を高めることで購入量の制限を緩めてきているが、そもそも生産量は回復していないので、いつ追加減産になるとも限らない状況で、そうなってくると市況の値上がりについていけなくなるかもしれない。