6月は終盤にLMEが急落、一時19000ドル台を付けた。しかしながら円安も進んだ為に深刻なダメージとはならなかったものの、海外含めたステンレス市況の弱さを痛感する状況ではあった。
一方、市中の屑発生状況は6月に入りかなり落ち込んでいるという印象を受ける。これから7,8月と通年であれば夏枯れの時期となるが、6月をベースに考えると更に落ち込む事が予想される。
一方需要家の国内ミルは相変わらずで、少なくとも上期一杯は回復の兆しはない。頼みの輸出も決して強いわけではなく、高値を継続している中華系により本来は下げ基調である状況の筈が、彼らの行動により上げ基調にとらえられている。但し、彼らは要らなくなれば突然価格を下げるか、買い止めといった行動をしてくるので、注意が必要である。