先週各需要家が月間トータル20円の値下げで出揃った。一旦これで落ち着きそうであったが、海外向けの価格が下落を続けており、大手輸出シッパーは本日からの5円値下げをアナウンスしている。前回分割して値下げした影響で想定以上の荷物が入荷し、日を経てず値下げをする状況になってしまったのであろうが、市況の現状として未だ10~15円の下げ余地は残っていると思われるので、あながち荒唐無稽な値下げとは言えない。寧ろ前回と同様に5円とは又中途半端な数字である。
国内需要家の製品販売が一向に上向かない中で、原料の需要がかなり薄まっている。この状況は上期一杯迄続く恐れがあり(若しくはその先迄在るかもしれない)、どちらにしてもステンレススクラップについてはかなり厳しい状況が続きそうである。