Ni系に付いては2月より国内ミルについても5円上げで出揃い、市況的には落ち着く格好になった。Ni価格についてもピークよりは若干下げたものの未だ高い水準で高止まりしている。アメリカのシェールガス関係の経営不振・脱炭素からの電気自動車への方針転換等Ni水素バッテリーを後押しする環境が整いつつある中で、今即のNi暴落があるとは考えづらい。当面この状況は続くのではないだろうか。但し、現状の価格が実需を反映しているとは誰も思っていないのは確かである。
鉄の値下げが関西と関東であきらかな値差が出てきている。関東の下げ幅が大きく、その分クロムの下げも関西は無いが、関東のミルに付いては若干ではあるものの下げが確定している。